東京でも、ちょっと自転車などで遠出してみますと、けっこう畑や田んぼもあるものでして。

田舎育ちの子供にとっては、これはかなりの遊び場になります。

そういう田んぼへ行って何をしたかと言いますと、ザリガニ捕りです。

小さいころはよくカエルなんかを捕まえて喜んでおりましたが、ちょっと大きくなりますと、
そんなものよりも強そうなザリガニの方に興味がいくものでして。

よく捕まえに行きました。ザリガニの捕まえ方にはいろいろとあると思いますが、

小さなころからやっていた方法は、まず駄菓子屋さんで凧糸とヨッちゃんイカを買ってきます。

凧糸の先にこの酸っぱいヨッちゃんイカを結びつけて田んぼの中、ザリガニがいそうなところに垂らしておきます。

そうすると大概食いついてきます。おもしろいほどに釣れます。

釣れるという表現が適切かどうか分かりませんが、気持ちよくハサミでイカを挟んでくれるのです。

そして、はさんだら放しません。本当に捕まえやすいのです。

それももう四十年近くも前のお話でございますから、
今でもザリガニが捕まえられるのかと言われても、答えに困ってしまいますが。

まずそう言った田んぼがありません。田んぼがなければザリガニどころかカエルさえも捕まえることはできません。

それに、そういう場所があったとしても、そこはかなり管理されていて、
容易に立ち入ることなどできなくなっているのではないでしょうか。

これは寂しいことです。都会の子供は良いのか悪いのか、分かりません。